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エアコンの「ポコポコ音」や脱衣所の異臭、原因は住宅の「負圧」かもしれません

24時間換気で排気量が給気量を上回ると室内が負圧になる仕組みの図解

エアコンの「ポコポコ音」や脱衣所の異臭、原因は住宅の「負圧」かもしれません

「エアコンからポコポコと音がする」「脱衣所や洗面所がなんとなく臭う」「玄関や窓が急に重くなった」——それぞれ別々の悩みに見えますが、実はすべて同じ原因でつながっていることがあります。それが、住宅内の空気の圧力が外よりも低くなる「負圧(ふあつ)」という状態です。24時間換気システムが標準になった今の住宅では、意外と起こりやすい現象です。

なぜ室内が「負圧」になるのか

24時間換気は、給気(外から空気を取り込む)と排気(室内の空気を外に出す)のバランスで成り立っています。この排気量が給気量を上回ってしまうと、室内の空気圧が外よりも低い「負圧」の状態になり、玄関や窓が重く感じる・エアコンの排水ホースから空気が逆流してポコポコ音が鳴る・排水トラップを通じて下水のにおいが室内に上がってくるなど、一見バラバラに見える不調が同時に起こりやすくなります。

24時間換気で排気量が給気量を上回ると室内が負圧になる仕組みの図解

給気口の開閉確認、フィルターを掃除する

負圧の原因は、給気(外気を取り込む側)がうまく機能していないことにあるケースが多く見られます。壁に付いている給気口が閉じたままになっていないか、フィルターにホコリが詰まっていないかをまず確認してください。給気口が塞がっていると、それだけで取り込める空気の量が減り、排気とのバランスが崩れて負圧が強くなってしまいます。各部屋の給気口を開け、フィルターを掃除するだけで改善するケースもあります。

壁に設置されたシンプルな給気口

換気扇を弱にする、浴室乾燥機をオフにする

給気口の見直しと合わせて、排気側を弱めるのも効果的です。キッチンや浴室の換気扇を常に強運転のままにしていたり、使っていない時間帯も浴室乾燥機の換気モードをつけっぱなしにしていたりすると、それだけ多くの空気が外へ排出され続け、負圧がさらに強くなってしまいます。必要のないときは換気扇を弱運転に切り替える、浴室乾燥機をオフにするなど、排気量を必要最小限に抑えることも、負圧をやわらげる一つの方法です。

換気扇の操作パネルで風量を切り替えている様子

応急処置として窓を少し開けてみる

給気口や換気扇を見直しても改善しない場合は、窓を少しだけ開けてみるのも一つの方法です。外の空気が入りやすくなることで、室内外の気圧差が和らぎ、ポコポコ音や異臭、ドアの重さが軽減されることがあります。ベランダに面していない窓や真冬の時期など、開けづらい状況もあるかもしれませんが、家の中のどこか一箇所でも空気の通り道を作ってあげることで症状が落ち着くケースは多いです。玄関・窓・エアコン・脱衣所など、複数箇所で同時に似た症状が出ている場合は、個別の故障ではなく住宅全体の負圧が原因になっている可能性が高いので、まずは換気のバランスを疑ってみることをおすすめします。

応急処置として窓を少し開けている様子のイメージ